
こんにちは
今回、55歳になる私の母が、子宮全摘出・片卵巣(右)・卵管切除の腹腔鏡手術(ロボット手術)をしてきたので、入院前から退院後まで、全て共有します。
後遺症の有無や、傷の様子、入院〜退院までのスケジュールなど書きます。
この記事が、あなたの参考になれば幸いです。
右卵巣成熟嚢胞性奇形腫(卵巣嚢腫)を発見

婦人科の定期検診で、右側の卵巣に嚢腫があることが判明しました。
その時は、脳腫の大きさは「3cm」ほどでしたが、3ヶ月後には「4cm」ほどに大きくなってきていることが分かりました。

これは取っておいた方が良いかもねー
と女性医師から言われ

大きくなる一方だし、大きくなると悪性化する可能性もあるからね。映画「8年越しの花嫁」の主人公の女性も同じもので、最悪の場合「脳」にも影響するからね。
これにより、「取っておいた方が良いだろう」と家族で決めて、手術を決定しました。
手術の日取りを決める
幸いにも、その女性医師の旦那様も婦人科医師で、ロボット手術を担当する医師。
大きい病院に紹介状を持って、母と私と妹で「手術の日程」などを決めに行きました。
手術で子宮全摘出も決定

どうやら大きい病院なので、日程が詰まっているらしく、手術日は3ヶ月後となりました。
また、この時点で、「子宮も一緒に全摘出する」ことを決定しました。
なぜか?

子宮は、もう役目を終えて、何の機能も果たしていません。残しておいてもリスクなだけだから、この際一緒に取っておいたらどうですか?
こう言われ「確かにそうだな」と思い、子宮も全摘出することを決定しました。
〜究極の選択〜「卵巣全摘」か「片卵巣のみ摘出」か
私たちが一番悩んだのは、
卵巣を「両方摘出するのか」または「片方だけ摘出するのか」ということでした。
これについて、医師を私と妹で質問攻めにしました。笑
色々と聞いたところ、
・卵巣両方摘出 → 術後に「ホルモン療法」が必要
・片卵巣摘出 → 残った卵巣から微量のホルモンが出るのでホルモン療法不要
・片方だけ残して、もう片方に嚢腫がまたできる確率は、一概には言えないが、でも高くはない

もう片方の卵巣から微量にまだホルモンが出てるなら、そのままにしておいた方が良いんじゃない?せっかくまだ働いてくれてるんだから、あまり根こそぎ取る必要は無いのでは?逆に身体に負担では?
こう思った私は、母に「片方の卵巣は残しておいたら?」と提案。
母もかなり迷っていましたが、最終的に「片方の卵巣は残す」と決定しました。
ちなみに、女医さんは

私だったら、卵巣も子宮も全部取っちゃうけどねっ。だって、残しておいてもリスクなだけじゃん。
って言ってました。
どちらにせよ、この決定は、自分自身で決める必要があります。
あなたの身体ですから、あなたが決定しないと、きっと後悔します。
入院〜退院は「5泊6日」

ついに、入院日がやってきました。
入院は、5泊6日。
超短すぎて、びっくりしました。しかも、手術日は入院してから3日目。
つまり、術後2日だけ入院して、すぐに退院。
入院に必要なものなど沢山あるので、母はスーツケースに入れて準備しました。
入院に必要だったもの

荷造りは、入院日の1週間前から始めました。
病院ごとで必要なものは、異なると思いますが、母が準備したものを全て載せておきますね。
・洗面用具(洗面器など)
・歯磨き類
・食事用具(箸・スプーン・コップ)
・パジャマ(なるべく前開き)
・浴衣タイプの寝巻き
・タオル(バズタオル・フェイス)
・ティッシュペーパー
・紙オムツ(病院が用意)
・シューズ(上履きタイプ)
・ハンガー
・下着・着替え
・お薬手帳
・服薬中の薬
・検査結果など書類
・暇つぶしの物(本など)
※「wi-fi」は、おそらく自分で用意する必要があります。なのでポケットWiFiなどを用意しておくと便利です。手術前や手術後に、ライン電話やFaceTimeができるので。
↓おすすめのポケットWiFiはこちら
入院中「ポケットWiFi」は必須

大きい病院だったのに、入院中、「WiFi」が無かったため、手術前と手術後、母と思う存分にLINE電話やビデオコールができませんでした。
入院前に、WiFiが整備されているのか、確認した方が良いです。
データ通信量に制限があるため、やはり「ポケットWiFi」は持って行って損はないです。
おすすめの「ポケットWiFi」は、Wifiルータが格安で1日からレンタル可能【Wifiレンタルどっとこむ】 です。

入院中でも、病院に届けてくれるから、本当に便利。
また、入院前に、自宅に宅配便で届けてもらって、そのまま病院に持って行き、退院後にポストから返却が可能なので、面倒な手続きも不要です。
1日最安127円で利用可能なので、良心的な値段ですね。
世の中、便利になりましたね。

入院部屋 写真

こちらの写真は、実際に母が入院した部屋です。
1日:13,200円(1人部屋)
5泊6日ですが、6日分の室料「79,200円」が請求されました。
まあ、ホテルとは違いますからね。。。
でも、1人部屋だったので、綺麗です。
母の部屋には、トイレシャワーユニット、冷蔵庫、テレビ、セーフティボックス、電磁コンロ、椅子、テーブル、来客用椅子が付いていました。
部屋別の料金
部屋ごとに、備え付けられている設備や、広さは異なります。
この病院では、ざっと、以下のような値段になってました。
区分 | 室料(1日) | |
1人部屋 | 最高値 | 33,000円 |
16,500円 | ||
13,200円 | ||
最安値 | 7,700円 | |
4人部屋 | 3,300円 | |
2,750円 |
「1人部屋」「4人部屋」のどちらかを選択できます。
母は、1人部屋の13,200円の部屋に決定。
4人部屋だと、トイレやシャワーは共有になります。
もし、あなたが保険に入ってたら、後から入院費用など請求できるかもしれないので、ここはケチらず、自分のために少し良いところを選ぶべきです。
部屋別の設備
部屋ごとに、設備も異なります。
■1日:33,000円(1人部屋)
トイレ・浴室・冷蔵庫・テレビ・セーフティボックス・ミニキッチン・オーブンレンジ・電磁コンロ・電気ポット・応接セット
■1日:16,500円(1人部屋)
トイレシャワーユニット・冷蔵庫・テレビ・セーフティボックス・電磁コンロ・椅子・テーブル・来客用椅子
■1日:13,200円(1人部屋)
トイレシャワーユニット・冷蔵庫・テレビ・セーフティボックス・電磁コンロ・椅子・テーブル
■1日:7,700円(1人部屋)
トイレ・セーフティボックス・電磁コンロ・肘付き椅子
■1日:3,300円(4人部屋)
4人共用トイレ・肘付き椅子
■1日:2,750円(4人部屋)
肘付き椅子
最高値の1日:33,000円(1人部屋)には、浴室や応接セット、ミニキッチンもついてます。
ちなみに、テレビや冷蔵庫は、別料金を支払えば、レンタルできるそうです。
入院の全スケジュール

入院は、5泊6日なので、初日〜退院日までの流れを共有します。
入院初日は、12時に病院入りしました。
入院1日目

入院初日は、病院に12時入りしました。
この日は、お昼ご飯は自宅で食べて行きます。
夕食は、病院食を食べます。上の写真が実際に出た病院食です。
この日は、普通に過ごします。
入院2日目

ランチまでは、普通に過ごすことができます。
病院の夕食後は、「浣腸」があります。
また、夜9時以降は「絶食」になります。
なお、「陰部の剃毛(Iライン)」を看護師の方がしてくれます。
陰部の脱毛が恥ずかしい方は、自分でする方法もあります。自分でする場合は、以下の肌に優しいシェーバーでするのがおすすめです。(実際に私はこれを使ってVIO脱毛に行ってます)
→ 脱毛スタッフおすすめ【女性用】パナソニック「電気シェーバー」3選
母に聞いたところ、「浣腸」は痛くないようなので安心してください。
また、「絶食」になるので、お腹が空きますが、手術前日なので仕方ないです。
就寝前に「安定剤」を飲みます。よく寝れるように飲みます。
入院3日目(術前)
欠食です。
起床後に、再び「浣腸」します。
母の場合、昨晩の浣腸後に1回排便があり、この2回目の浣腸後も1回排便があったとのことです。
「車椅子」で手術室へ向かいます。
また、足には「血栓症予防ストッキング」を装着します。
入院3日目(術後)
母が言うには、「手術はあっという間だった」そうです。
手術中は、全身麻酔をかけるので意識は当然ないです。
また、全身麻酔は注射で行い、全身麻酔で眠ってから人工呼吸器を装着。
お腹に4つ穴を開けて、ロボット(ダヴィンチ)手術を行います。
手術後には、ベット上で目が覚めたらしく、その時には、すでに尿道カーテルを装着し、点滴もされています。
まだ欠食なので、栄養補給は「点滴」で行います。
飲水は、帰室後3時間後から可能。
足には機械が付けられており、血栓予防のために持続的にマッサージを行います。
この日は、ベッド上で絶対安静です。
入院4日目

朝まで、ベッド上で絶対安静。
術後1日目から「歩行練習」を始めます。
最初は看護師と歩行練習し、問題なければ1人で歩行することが出来ます。
そして、尿道カーテルや点滴も、全て外されます。
・歩行可能なら:尿道カーテル外す
・食事可能なら:点滴外す
この日が一番ツラそうでした。
母にLINE電話したら、泣いてたので。。。
私もつられて泣きました。
どうやら、肩や鎖骨、あばら骨のあたりが痛いらしいです。
息をすると、鎖骨が痛み、あばらも痛いので、息をするのも難しい様子。
なので、「痛み止め」を飲んだ方が良いです。
痛み止め飲んだら、まだ少し痛むけど、まあまあ痛みは和らいだそう。
入院5日目

普通に病院食が出ます。
朝、起床後には血栓予防の注射をまたされます。
この日も、母は、かなりツラそうでしたね。。。
何がツラいかって、お腹が空いてて食べたいのに、痛くて食べれないのがツラい。
また、入院で憂鬱な気分になってるから、ますます気分が落ち込むんだと思います。
このご飯も、8〜9割は残したって言ってました。
自由に歩行は可能です。
入院6日目(退院日)
ありがたいことに、無事に退院することが出来ました。
朝10時頃には、退院の準備をして、11時頃に病院に迎えに行きました。
もらった薬は以下。
・痛み止め
・便秘解消薬
・軟膏
便秘は、あまり気張らずに便が出るようにするため、30日分をくれました。
また、傷口をボンドのようなもので止めており、それに塗る軟膏を処方してくれました。
5kg以上の荷物は持たないように言われ、傷の処置方法などを医師から教えてもらい、退院。
母が帰宅してきた時、まだあばら骨の辺りが痛むようでしたが、私が作った昼ごはんを完食しました。
「ちりめん・にんじんのナムル・スナップエンドウ・お米少々・味噌汁・肉じゃが少々・漬物」をほんの少しづつ盛り付けして出してあげると、「おいしいおいしい」と言いながら食べてました。
どうやら、食べれなかった理由に病院食が不味かったというのもあったらしい。。。
その日の夕食も、「レタスと豚しゃぶ」をしたのですが、「おいしい〜」と言いながら食べてました。笑
傷口の様子(写真)

傷口は、おへそのラインに4ヶ所あります。
おへそも切って、そこからも機器を入れました。
見た感じ、傷口は小さいです。
だから、治りも早いのが、腹腔鏡手術の特徴。
ボンドのような接着剤で傷口を止めている感じ。
退院から1週間後の傷口の様子(ほぼ回復)

もう、おへそと他2か所の傷のボンドが取れて、すっかり見た目は普通な感じになりました。
右の卵巣を取ったので、右下腹部をちょっと押さえると、まだ少し痛むようですが、他の痛みはほとんど無くなったと言ってます。
少しだけ、おへその傷口から血が滲んだり、下から少し出血した日もありましたが、ほんの少しの出血なので「大丈夫でしょ」と母は言ってました。
母は、すでに、手術前と同じような生活を送ってます。
犬の散歩して、買い物行って、庭の草取りして、美容院に行って、街にお出かけしに行って、ランチやディナーの外食も普通に出来てます。
回復がかなり早いのが、この腹腔鏡手術の特徴でもあるので、これから手術を受ける方も、あまり心配しなくて大丈夫だと思いますよ^^
退院日には入浴も開始
退院日に手術を担当してくれた先生に聞いたらしいですが、

入浴は普通にして大丈夫ですよ
って言われたらしいので、母は、退院日当日から入浴しました。

ちょっと出血してても、入浴して大丈夫だからねっ
って言われたそうです。
1週間後には温泉にも
なんと、1週間後には温泉にも行きました。
さすがに、温泉大丈夫かな?って言ってたけど、とても体が温まったみたいで気持ちよかったみたい。
父は「血行促進すればそれだけ治りも早くなるうだろっ」と言ってた。笑
ポジティブすぎる・・・
手術費と入院費などの合計

手術費・入院費など合わせて、母が病院に支払った費用は
=172,000円
室料は保険が効かないので、そのままの費用で「13,200円×6=79,200円」です。
手術費や、全身麻酔、投薬費、食事療養、などは、保険適用で、「約87,000円」です。
母は「子宮腺筋症」でミレーナ使ってた
実は、母は子宮腺筋症で「ミレーナ」も使ってました。
子宮腺筋症により、出血が多くて、貧血だったので、ミレーナを使ってました。
使用期間は5年ほど。
その後、ミレーナが子宮に癒着するかもしれないとの心配から「ジエノゲスト」という薬に変更。
実は、私(28歳)も「ジエノゲスト」を服用しています。
私の場合、月経過多による貧血で「ジエノゲスト」の服用を開始しました。
詳しくはこちらに書いてます。
→ 【体験談ブログ】「ジエノゲスト」1年間服用 1年目は出血続く 生理はまだら
→ 【体験談ブログ】「ジエノゲスト」副作用で太るのか? 服用「18ヶ月目」の経過を共有
これから手術を控えるみなさまへ

おそらく、このブログを読んでくださっているということは、子宮全摘・卵管切除・卵巣切除のいずれかの手術を受ける方だと思います。
とっても、怖いと思います。
でも、大丈夫。
人間の体って、本当に素晴らしいですから。大切にすれば、すぐに回復してくれます。
手術を乗り越えるために、手術後に何か楽しみを用意しておくと、入院中に「退院後、その楽しみのために頑張ろうっ!」っていう気持ちになれるので、おすすめですよ^^
母の場合は、我が家にまだ生後6ヶ月の子犬がいたので、「帰ったら子犬に会える」というのもモチベにしていたんだと思います。
また、季節的に春だったので、「帰ったら桜を見に行ける」というのもモチベになったと思います。
みなさんもきっと手術を無事いに乗り越えられます^^
だから、頑張ってくださいね。
改めて、健康の大切さや、日常のありがたさに気づくこともできるので、「自分とゆっくり向き合える良い機会だ」と思って、乗り切ってくださいね。
では、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が、誰かのためになれば幸いです

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