旅先で経営者にプロポーズされるとか、
そんなメロドラマのような話があるのか?
あったんです。。
この私に起きてしまった事件、いやあれは事故だと思う。
私が当時24歳。
ドイツに行きたくて、色々と調べあげ、ドイツ行きのフライトチケットやホテルなども予約完了。
約2週間で、ドイツの色々なところを旅する予定を立てました。
ドイツの有名なお城「ノイシュヴァンシュタイン城」や、ハンブルク、ミュンヘンなど計画を立てた。
そして、フライト当日、関西国際空港からオランダで乗り継ぎ、ベルリンの空港に到着。
計14時間くらいかかりました。
ベルリンで現地ガイドを依頼
当時24歳の私は、まだ一人旅をしたことがありません。
しかも初めてヨーロッパを1人で訪れたので、現地ガイドを依頼。
日本にいる間に、現地ドイツの日本人観光客向けのサイトで、ドイツ人が経営している旅行会社のガイドを1人依頼。
その企業では、現地に住む日本人女性や日本人男性がガイドとして働いていた。
ベルリン到着後の翌日からガイドを依頼していた。
私は、きっと日本人の女性ガイドが案内してくれるんだろうなと思っていた。
待ち合わせの場所で待っていたら、現れたのは
スラっとした185cmくらいはあるドイツ人の男。
多分30歳後くらい。
いやいや、ドイツ語無理、しかも大男。。
初めまして、クリスと言います。よろしく。
と英語で挨拶してきたので、私も挨拶を返す。
英語は、フィリピンで鍛えていたので、なんとかできる。
フィリピンで半年間インターンしてた記事はこちら。
早速私たちは、彼が案内する場所へと足を運んだ。
ベルリンの壁とか、ブランデンブルク門とか、ビールフェスティバルみたいなのもしてたから一緒に行った。
私は、1日しかガイドを依頼していなかったので、本来、彼とはこれでお別れの予定だった。
2人で一緒に色々な場所を巡っている間に、色々な話をした。
・私がガイドを依頼した旅行会社の経営者
で旅行会社の他に、ベルリンとハンブルクに
・不動産の会社も経営している
という事実が判明。
私も、自分のことを色々と話した。フィリピンでのインターンのことや大学のこと、株のことなど赤裸々に。
そしたら、多分、気に入ってくれたんだと思う。
やたら私のことを聞いてくるし、自分のことも話してくる。
いやガイドせぇ!と何回か思ったくらい、ガイドするのを忘れて私に話してきてたので。。笑
今日はありがとうございました。楽しかったです。
と言うと、彼は
また何かガイドとか必要なら連絡して
と連絡先を交換して別れた。
クリスと一緒に他の観光地も
彼と別れたあとホテルに戻って、寝る支度をしていた。
シャワーも浴びて、歯も磨いて、寝る前の携帯チェックをしようと、ゴソゴソとカバンを探ったら、彼から1件メールがきていた。
「今日はありがとう、楽しかった。無事にホテルに帰れましたか?もし、他にガイドをして欲しいところがあれば言ってくれ。僕がボランティアでするから。」と。
えええーーー。無料ってことか?
無料でガイドしてくれるってこと?
めっちゃええ人やん。
いやでも、もう1人で旅に行くチケットとかホテルも取ったし、断ろう。
そう思い私は、
「こちらこそ今日はありがとう。クリスさんのおかげでドイツについて色々なことが学べた。明日以降は、ハンブルクとかノイシュヴァンシュタイン城とかにも行くつもりです。忙しいと思うので、大丈夫。1人で行きます」
と返信した。
すると彼からまた返信が来た。
「じゃあ、僕が車で乗せていってあげるよ。お城は遠いから、駅までは車で行って城までは電車でいこう。ハンブルクも、僕の会社があるから一緒に行こう。ちょうど用があったんだ。他にも色々、僕の車でベルリン近郊にある観光スポットを案内してあげる。」
いやいや、急に?
積極的すぎる。。
私に気があるのか?
てか、経営者なのに、そんなガイドばっかりしてていいのか?
事業の方は?
まあ、私が要らないことを詮索しない方が良かろう。。
しかも、彼は善意で言ってくれてるのだから、断ろうにも断れなかった。
なので
「え?本当に?ありがとう!旅費が節約できるし、クリスさんがいてくれると心強い。忙しいのに大丈夫?」と返信。
すぐに「大丈夫。じゃあ明日、8時に今日と同じところで待ち合わせしよう。」と返信があった。
早いぞー。返信が。
でも、何かされないだろうか?
変な気起こさないだろうか?
そういう心配で私は逆に不安になった。
「分かりました。おやすみ。」とだけ返信して、眠りについた。
一緒にノイシュヴァンシュタイン城へ
その日は、朝8時に待ち合わせ。
待ち合わせ場所で待っていると、クリスがやってきた。
ドイツ人やなーって感じのお洒落ファッションで、サングラスもかけてキマってる。
おはよう!よく眠れた?乗って!
と言い、慣れた感じで助手席のドアを開ける。
出た出た。これがレディーファーストってやつか。
と思いながら助手席に乗った。
駅について、そこから1時間30分くらい特急電車に乗って城に行くらしい。
私は別に話す話題もなかったので、静かに風景を楽しんでいた。
田舎のドイツは、フランスの田舎にも似ていた。
ずーっと黄緑の綺麗な芝生みたいな野原みたいな風景が広がっており、私はじーっと眺めていた。
クリスからの視線は感じていたが、無視。
私は、彼が経営者だからとかで、特に惚れることはなかった。
まあイケメンで経営もしていて、優しいし。
でも何とも思わなかった。
こういう冷めたところが私の痛いところなのだ。。
私は本当に冷めている。。。
城に到着。
チケット買って城の中にも入って、クリスが色々説明してくれた。
写真も撮ってくれた。
至って普通に城散策を楽しみ、帰りにまた電車で帰った。
帰りは疲れていたせいか、クリスが眠っていた。
寒そうだったので、私が巻いていた大きめのストールをクリスに掛けておいた。
よく考えると、ボランティアで普通こんなこと経営者がしてくれない。
忙しいのにわざわざ来てくれてありがとうという意味もこめて、ストールを掛けた。
うん。それだけ。。深い意味はない。。
この後、なぜクリスが私にこんなに優しくしてくれるのか、理由が判明する。
続きは、長くなるので、次回更新します。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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